仙台でゴミ屋敷撤去(片付け)について相談するには

前回、社会問題となっているゴミ屋敷について「仙台市でゴミ屋敷を片付ける方法、掃除の方法」というタイトルで全10項目に分けてゴミ屋敷について書きました。今回は「仙台でゴミ屋敷撤去(片付け)についての相談先」というテーマで「ゴミ屋敷撤去(片付け)についての相談先」という点にポイントを絞って書いて行こうと思います。

ゴミ屋敷の問題が発生した場合、問題を解決したい場合、まず「どこに相談すればよいのか?」「その相談先は適切なのか?」と頭を悩ませる方も多いと思います。また知人や身近な人に相談しても明確な答えと対応もなかなか得られにくいのではないでしょうか?

その背景には「ゴミ屋敷」の定義が明確ではないこと、それによりゴミ屋敷の定義や問題が人によって異なったり、ゴミ屋敷の当事者(住人)がゴミと判断しない場合はゴミではないこと、それにより法律では取り締まれない(後述しますが、取り締まれても限定的)などがあげられます。

また自分がゴミ屋敷の当事者(住人)ではない場合、ゴミ屋敷を解決するにはその当事者(住人)との関り(話し合いが)が必須のため、解決しようにも状況は複雑になりやすく結果トラブルに発展するケースも少なくはありません。
そのため、適切な相談先と対応が必要です。ここではその相談先を紹介すると同時に、それぞれの特徴やポイントを詳しく書いていきます。

〇仙台でゴミ屋敷撤去(片付け)についての5つの相談窓口
前述を踏まえると、ゴミ屋敷の撤去(片付け)についての主な相談先は下記の5つに分かれます。

  1. 自治体(仙台市)に相談
  2. 警察、消防に相談
  3. 管理人、管理会社、大家さんに相談(賃貸の場合)
  4. 弁護士に相談(被害を受けている場合)
  5. 専門業者(ゴミ屋敷片付けのプロ)に相談(当事者の場合)

 
この5つの相談先についてポイントを踏まえて書いていきます。

1.ゴミ屋敷の撤去(片付け)について行政に相談 その1 自治体(仙台市)に相談

ゴミ屋敷撤去(片付け)について自治体(仙台市)に相談する場合の、ポイントを書いていきます。
まず、ポイントになるのが、その自治体に「条例」があるかないかです。もう一つが「自治体でゴミが処分できるかできないか」です。それでは仙台市ではどうでしょうか?

仙台市の「条例」について

前回の記事でも触れましたが、仙台市には2022年8月現在、「ゴミ屋敷に関する条例」はありません、ですから残念ながらゴミ屋敷のついて相談しても条例で行政側が対応ができません。
また、ゴミに関する条例の中で「ごみの散乱のない快適なまちづくりに関する条例」がありますが、こちらは飲料の容器やタバコのポイ捨てに関するものなので、ゴミ屋敷を取り締まることができません。
仙台市周辺の自治体では登米市、富谷市、利府町、大衡村、村田町、丸森町にゴミ屋敷の関連する条例※があります。
※過去の記事で、この条例について詳しく書いていますので、興味のある方は「仙台市でゴミ屋敷を片付ける方法、掃除の方法|宮城県では登米市に条例」にアクセスしてください。

自治体でゴミが処分できるかできないか

こちらは、まず「ゴミ屋敷の当事者(住人)の場合」か既に「ゴミ屋敷の当事者(住人)と話し合いが付いている場合」です。
ゴミ屋敷の規模によりますが、結論から言いますと、「自治体でゴミ処分」は現実的ではありません。その理由として

・仙台市で収集できないものは出せない(回収できないゴミがある)
・収集(臨時ゴミ、粗大ゴミ)や搬入(ゴミ処理施設)の決まりごとがある
・臨時ゴミ、粗大ゴミは収集手数料が品目とごみの数単位で料金が発生してします(割高)
・ゴミ処理施設への持ち込みは自己搬入、またゴミの種類で搬入先も異なる など

もし「ゴミ屋敷の当事者の場合」あるいは「ゴミ屋敷の当事者と話し合いが付いている場合」でゴミ屋敷を撤去(片付け)したい場合は、「5.ゴミ屋敷撤去(片付け)について片付けの専門業者に相談」が一番現実的でおすすめの方法です。その理由も合わせて書いておりますので参考にしてください。

2.ゴミ屋敷の撤去(片付け)について行政に相談 その2 警察、消防に相談

先ほどの1.では自治体(仙台市)の行政相談でしたが、警察、消防などの行政ではどうでしょうか?

ゴミ屋敷の撤去(片付け)について警察に相談

警察に相談する際のポイントは、法に適用できるかどうかです。冒頭でゴミ屋敷は「法律では取り締まれない」と書きましたが、それはゴミ屋敷自体を取り締まる法律がないためです。しかし「取り締まれても限定的」とも書きました、これは「道路交通法」に該当する場合に取り締まることができるからです。なぜ限定的かといいますと、あくまでも「ゴミ屋敷から道路に出ているゴミ」にしか適用されないためです。道路に出ているゴミであれば、道路交通法第76条でゴミ屋敷の当事者(住人)の検挙とゴミの強制撤去ができます。

ゴミ屋敷の撤去(片付け)について消防に相談

こちらも警察と同様、限定的です。こちらの場合は、火災の可能性(ゴミの自然発火、放火の可能性、火災の際の危険度(被害)が高い)がある場合です。また対応してくれることが決まっても、ゴミ自体は撤去(片付け)ができません。あくまでも消防で出来る範囲の対応です。主な対応としてゴミ屋敷の当事者(住人)の指導や説明、火災を防ぐための見回りなどです。

3.ゴミ屋敷の撤去(片付け)について管理人、管理会社、大家さん(賃貸の場合)に相談

マンションやアパート、貸家などの賃貸であれば、その管理人、管理会社、大家さんに相談する方法もあります。
こちらの場合、賃貸上の規約などに関連するトラブルに対しての対応が記されていれば、ゴミの直接的な処分はできないものの「ゴミ処分の勧告」や「契約の解除」「行政相談」が合法的にできるため、ゴミ屋敷の撤去(片付け)を進めることができます。
また直接、ゴミ屋敷の当事者(住人)と話をしなくても良いため、近所同士、隣人同士のトラブルのリスクも減らすことができます。

4.ゴミ屋敷の撤去(片付け)について弁護士に相談

弁護士に相談に相談する場合は、実際に被害に合っているか証明できるかがポイントです。そのため、被害やトラブルの証拠や被害による実害の証明が必要です。またゴミ屋敷のゴミの量が社会常識から大きく外れているかどうか、賃貸などであれば、先ほど触れました「ゴミ処分の勧告」が度々行われていたかもポイント※です。また、弁護士費用(相談費用も含む)、訴訟の場合その費用も発生します。そのため、解決するまでの時間と費用も掛かることを念頭に置く必要があります。

※ごみ屋敷に対する明渡訴訟の可否
https://www.komonbengoshi.biz/news/news_vol84_fixed_property.html

5.ゴミ屋敷の撤去(片付け)について専門業者に相談


1.の最後に触れましたが、「ゴミ屋敷の当事者(住人)の場合」「ゴミ屋敷の当事者(住人)と話し合いが付いている場合」一番、おすすめの方法です。また、3.と4.のケースで話がまとまった場合でもゴミ屋敷のゴミの撤去(片付け)は必ず必要になるため、ゴミ屋敷の撤去(片付け)の直接的な解決方法として専門業者=ゴミの片付けのプロにお願いするケースも多いのではないでしょうか?

またゴミ屋敷の撤去(片付け)を個人でするか専門業者に依頼するかの判断としてポイントなのが「床がみえないくらいゴミがあふれているかどうか」です。その場合、個人では片付けが困難と言われています。判断基準として、床が見えないくらいがゴミあふれていれば、費用は発生するものの、無理をせず専門業者に依頼するのが時間や手間が一番掛からず確実に撤去(片付け)できる方法です。前回も書きましたが専門業者を依頼する際、いくつかポイントがあります。

・許可業者であるか?(産業廃棄物収集運搬業許可)
・資格を持っているか?(遺品整理士、特殊清掃士(事件現場特殊清掃)など)
・見積、明確な料金体系であるか?(悪徳業者に引っかからないためのポイント)
・クリーニング(消臭、除菌)に対応しているか?(一元でお願いできる)
・実績・事例があるか?(具体例があるとお願いしやすい)
・口コミが良いか?(安心して依頼できる)
・配慮が行き届いているか?(プライバシー、故人)
・古物商許可番号があるか?(適切な価格で不用品を買取)

ゴミ屋敷の撤去(片付け)専門業者を選ぶ際は、上記の8つのポイント※を押さえておきましょう。
※上記の詳細は、前回の「仙台市でゴミ屋敷を片付ける方法、掃除の方法|8.専門業者選びのポイントとおすすめの専門業者」にて詳しく書いていますので、知りたい方はアクセスしてください。

またそのポイントを踏まえて、仙台でおすすめの専門業者を以下で紹介いたします。前回も紹介しましたが「仙台不用品回収サービス」さんと「宮城遺品整理サービス」さんです。

仙台不用品回収サービス
仙台市および仙台市近郊で不用品回収、粗大ゴミ回収、遺品整理、出張買取を行っている専門業者です。紹介する理由は以下です。

・安心で明確な料金体系と業界最安値
・口コミが高い。5つの口コミサイト※で、口コミの評価と口コミ数がNO.1です
 ※ヒカク―!、リサイクルページ、ゴミナビ!、eくらしのマーケット、Googleマイビジネス
・古物商許可番号があり不用品買取※を行っています
 ※大手買取店のFCに加盟で買取価格も適正
・サービスにゴミ屋敷片付けがある。遺品整理、特殊清掃もサービスにあり安心
・事例に金額(料金)が書いてあり金額を想定しやすい
・土日祝日でも対応、出張で見積もりしてくれる

宮城遺品整理サービス
宮城県の遺品整理・ゴミ屋敷片付けの専門業者で優良事業所認定、専門の有資格者が担当、仙台市外も対応している専門業者です。紹介する理由は以下です

・ゴミ屋敷の撤去(片付け)にも対応
・詳細な見積と料金体系が明確で安心
・充実したさまざまなサービス体制※
 ※ハウスクリーニング、不動産売買、解体リフォーム、遺産相続も対応
・有資格者(特殊清掃士が遺品整理士)が担当してくれる
・遺品整理士認定協会推進の優良事業所になっている
・多数の詳細な事例。料金や買取金額も記載していて参考になる
・ゴミの処分の他、買取、脱臭や除菌も対応しています
・受付が24時間365日対応、スムーズに連絡と相談ができる
・対応範囲が仙台市から宮城県全域まで対応

「仙台不用品回収サービス」さんと「宮城遺品整理サービス」さんは8つのポイントのほとんどをクリアしているので、安心してお願いできる専門業者です。

6.まとめ

ゴミ屋敷の撤去(片付け)では「ゴミ屋敷の当事者(住人)の場合」「ゴミ屋敷の当事者(住人)と話し合いが付いている場合とそうでない場合」で相談先とその対応方法、問題解決の時間、費用が異なってくるのがわかりました。ゴミ屋敷の状況を客観的にとらえて、相談先を見極めたり、複数に相談して対応しましょう。そして相談後、対応が明確にまとまった段階になったら、速やかに専門業者に依頼してゴミ屋敷の撤去(片付け)するのが良いでしょう。