生前整理について知りたい!基本的な流れやポイント、メリットについて

生前整理について知りたい!基本的な流れやポイント、メリットについて

生前整理は、自分の体が元気なうちに身の周りの物や財産を整理することをいいます。

生前整理は、残された時間を有意義に過ごすだけではなく、「自分が亡くなった後に家族が苦労しないように」という観点からも大事な行動です。

「生前整理について知りたい」と思った今が行動を起こすベストなタイミングなので、この機会にぜひ理解を深め、実践しましょう。

当記事では、生前整理の概要や進め方について詳しく解説します。生前整理を実施する際のポイントも紹介するので、ぜひ最後まで参考にしてください。

この記事で知れること
  • 生前整理の基本
  • 生前整理のやり方
  • 生前整理実施時のポイント

生前整理とは?

生前整理とは?
生前整理とは、自分の体が元気なうちに、身の周りの物や財産を整理整頓することをいいます。

「終活」とも呼ばれており、生前整理は自分が亡くなった後に遺族を困らせないための大事な行動です。自分の物を断捨離するだけではなく、財産目録や遺言書を作成するといったことも、生前整理に含まれます。

遺品整理・老前整理との違い

生前整理に似た言葉で、遺品整理・老前整理と呼ばれるものがあります。それぞれの特徴について見てみましょう。

遺品整理
  • 亡くなった後に遺族が遺品を整理・処分すること
  • 故人への思いを整理するために行われる
老前整理
  • 本人が老いて動けなくなる前に品物・財産を整理すること
  • 老後の負担を減らすために行われる

整理するという意味では同じですが、実施する理由やタイミングという点で大きく異なります。

誰しもいつかは身辺整理しなければなりませんが、タイミングが遅れるほど体に負担をかけたり家族に迷惑をかけたりします。「周囲や家族に迷惑をかけたくない」という方は、早めの生前整理がおすすめです。

生前整理するメリット

生前整理するメリット
生前整理を行うメリットを、「自分視点」と「遺族・家族視点」に分けて解説します。

生前整理は、遺族が困らないようにするというためだけではなく、残りの人生を有意義に過ごすためという自分視点のメリットがあります。

「自分視点」と「遺族・家族視点」それぞれのメリットを理解して、効果的な生前整理を目指しましょう。

自分のメリット

生前整理の自分視点のメリットは、以下の表のとおりです。

大切な財産を遺せる
  • 財産目録を作成することで自分の財産がすべてわかる
  • 積み重ねてきた財産を確実に家族に遺せる
家族に思いを伝えられる
  • エンディングノートを活用して文章で思いを残せる
  • 家族・親族・友人に感謝の言葉を伝えられる
自分の希望が通りやすくなる
  • 葬儀・お墓・相続などについての自分の希望を伝えられる
すっきりした気持ちで過ごせる
  • 遺族の相続トラブルを不安に思わなくて済む
  • 断捨離することで気持ちに余裕が生まれる

特に、エンディングノートの作成によって、親族間トラブルを未然に防いだり自分の気持ちを残せたりする点は大きなメリットです。

急な病気・事故の際に、家族に余計な負担をかけないためにも、早いタイミングで生前整理することがポイントです。

遺族のメリット

生前整理の遺族・家族視点のメリットは、以下の表のとおりです。

遺族の負担が軽くなる
  • 遺族は葬儀・各所への届出・手続きなど負担を強いられる
  • 財産目録の作成・不用品の処分・契約関係の整理などをしておけば、遺族の負担が軽減する
相続トラブルの不安が解消される
  • 「誰に何を相続するか」が明確でないと親族間で相続トラブルが発生するリスクがある
  • 遺言書で相続について明記しておけば未然にトラブルを防げる

生前整理すると、自分が亡くなった後の遺族の「精神的負担・体力的負担・金銭的負担」を大幅に減らせます。

元気があるうちに身の回りの整理整頓や遺言書の作成をして、家族に負担をかけないように努めましょう。

生前整理するデメリット

生前整理は、以下のようなケースに当てはまる場合に費用・時間・労力などのコストがかかるというデメリットがあります。

  • 家具・家電が多い
  • 嗜好品・コレクションが多い
  • 大型の不用品がある
  • 部屋数が多い
  • 高層階に住んでいる
  • 車を持っていない
  • 近所にリサイクルショップがない

「1つずつ搬出して処分する」という流れを繰り返せば自分一人で作業を進められますが、膨大な時間・手間がかかるため現実的ではありません。一方で「すべて不用品回収業者に任せよう」と依頼する場合でも、当然費用がかかります。

コストを抑えるコツとしては、回数を分けて生前整理することがポイントです。

また、不用品回収業者を利用する場合は、一度にまとめて回収してもらうことで費用抑制に期待できます。

生前整理はいつ行うべき?

生前整理するタイミングは、以下の3つに分けられます。

  • 今すぐ
  • 子どもが家を出たとき
  • 定年退職したとき

「生前整理しようかな」と思い立った今が、一番良いタイミングです。「まだ早い」と思うかもしれませんが、急な病気や事故で動けなくなって、生前整理のタイミングを見失う可能性が0ではありません。

ただし、無理に実施する必要はないので、まずは「子どもが独り立ちしたら」「定年退職したら」とタイミングを決めるだけでも良いでしょう。

生前整理の進め方

生前整理の進め方
生前整理の進め方は、以下のとおりです。

  1. 持ち物を仕分けする
  2. 財産目録を作る
  3. 遺言書を作る
    1. 生前整理は作業の工程が多いため、計画を立てずに進めると失敗するケースがあります。

      「何もわからない」という方でもわかるように解説するので、不安であれば順番通りに進めてみてください。

      持ち物を仕分けする

      まずは、身の回りの物を「必要なもの」「不要なもの」の2つに仕分けします。

      身の回りの物とは、「家具・家電」の家財だけではなく、「デジタル機器」「ブランド品」「貴重品」「思い出に関するもの」なども指します。棚や押入れにしまってあるものをすべて出して、1つずつ処分するかどうかを判断してください。

      捨てるか迷うという物については、半年もしくは1年間のうちに使わなかったら捨てるというようなルールを設定すると良いでしょう。

      持ち物の仕分けには膨大な時間がかかるので、計画を立てて少しずつ作業することがポイントです。

      財産目録を作る

      以下のような資産・財産をまとめた財産目録を作成します。

      • 現金
      • 預貯金
      • 家屋
      • 土地
      • 自動車
      • 有価証券
      • 宝石
      • 骨董品

      ある程度生前整理を進めると、「自分がどのような財産を持っているか」がはっきりするので、溢さずに記録してください。

      財産目録の作成によって、誰に何をどれくらい相続させるかを決める際に、財産状況を調べる手間を省けるというメリットがあります。また、たとえ生前整理できずに亡くなった場合でも、財産目録があれば、残された家族が遺品整理にかける労力を減らすことに繋がります。

      財産把握によって早期の相続税対策が可能なので、生前整理が済んだタイミングで専門家に相談することも視野に入れましょう。

      遺言書を作る

      持ち物の仕分けや財産整理が済んだら、以下の内容を書き込んだ遺言書を作成します。

      • 本文
      • 作成時の日付
      • 作成者の氏名
      • 作成者の印鑑
      遺言書の書き方

      当然、遺言書を作るかどうかは自分次第なので、「遺言書を作らない」と判断することも問題ありません。ただし、遺言書が無い場合、相続財産の扱いについて遺族間でトラブルに発展するケースも少なくありません。

      遺言書は、自分が亡くなったあとの相続トラブルを防ぐことに役立つため、身の回りの整理を済ませたあとは作成することをおすすめします。

      こちらの記事で遺言書について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

      生前整理を行う際のポイント

      生前整理を行う際のポイント
      生前整理を行うポイントを5つ解説します。

      • エンディングノートの作成
      • 契約情報の整理
      • パソコン・スマホの対応
      • ネット銀行・ネット証券の対応
      • 生前整理のプロ業者の活用

      効果的に生前整理を進めるためにも、ポイントを踏まえた作業をおすすめします。

      エンディングノートの作成

      生前整理の際は、エンディングノートの作成をおすすめします。

      エンディングノートとは、事故・病気など自分に何かあった際に家族の判断・手続きの助けをするノートをいい、以下のような内容を書き込みます。

      • 自分の基本情報について
      • 自分の医療情報について
      • 自分の財産について
      • 希望する医療・介護のこと
      • 希望する葬儀・お墓のこと
      • 相続・遺言書に関すること
      • 亡くなった後の手続きのこと
      • ペットのこと
      • 家族・友人へのメッセージ
      • 思い出について
      • これからやりたいこと

      エンディングノートには、遺言書のような法的拘束力がありません。しかしながら、家族の手助けとなったり自分の気持ちや思いを残したりできるなど多くのメリットがあるので、生前整理とあわせての作成をおすすめします。

      契約情報の整理

      生前整理では、自分の契約情報をしっかりと整理しましょう。

      契約情報が整理されていないと、自分が亡くなったあと家族に迷惑をかけるおそれがあります。「賃貸契約書の所在がわからない」「借りている駐車場の契約状況がわからない」など、さまざまなケースが想定されます。

      「契約」と聞くと不動産や保険のことばかりが思い浮かびますが、近年増えているサブスクリプションやレンタルについても忘れてはいけません。

      インターネット回線機器のレンタルや月額音楽アプリなどの契約がある方は、契約内容と登録情報を明確にしておくことがポイントです。

      パソコン・スマホの対応

      パソコン・スマートフォンへの対応も、生前整理で忘れていけないポイントです。

      • パスワードを控える
      • 利用しているSNSとアカウント情報を控える
      • 見られたくないデータを削除する
      • 大事なデータや記録はプリントアウトする

      いざというときに、家族がログインできる状態にしておくと良いでしょう。

      ただし、ID・パスワードを見える場所に残しておくと「不正ログイン」のリスクもあるため、個人情報の保管方法には注意が必要です。

      ネット銀行・ネット証券・ネット保険の対応

      「ネット銀行」「ネット証券」「ネット保険」を利用している方は、生前整理の際にあわせて以下の対応も実施してください。

      • 利用先の会社名を控える
      • 契約情報とログインパスワードを控える
      • 暗証番号を控える

      「ネット銀行」「ネット証券」「ネット保険」も相続財産に該当しますが、「家族が存在を知らず相続できなかった」というケースも少なくありません。

      家族に財産を遺すためにも、インターネット上の契約については、エンディングノートをはじめとしたメモに残すことがポイントです。

      生前整理のプロ業者の活用

      生前整理は、プロ業者に一任することができます。

      大型の家具家電の搬出や不用品の処分など、さまざまな観点から「自分で生前整理できない」という方が多数見られます。自分で生前整理ができない場合は、プロ業者に依頼することで、正しくスピーディに作業を進められます。

      特に、不用品買取を実施している業者に依頼すると、依頼費用を抑えながら身の回りの物を処分できるため非常におすすめです。

      生前整理にお困りの方は専門家へご相談を

      宮城県の生前整理は、仙台不用品回収サービスにお任せください。

      仙台不用品回収サービスは、不用品の処分・買取を実施している生前整理業者です。貴重品・重要書類の探索や骨董品の鑑定など、幅広いサービスを提供していることが強みです。

      2024年11月現在、同業種で全国No.1の口コミ数を獲得しており、「口コミを見て依頼しました」と、多くのお客様からご依頼頂いております。

      生前整理や不用品の処分などでお困りの方は、ぜひ一度仙台不用品回収サービスの無料相談をご利用ください。