形見分けは、忌明けの後に実施することが一般的です。
忌明けのタイミングは宗派によって異なるため、故人が信仰していた宗派に沿って形見を分けると良いでしょう。
当記事は、形見分けを控えている方に向けて、「形見分けの時期・マナー・注意点」について解説します。形見分けがはじめてという方に向けてわかりやすく解説しているので、最後まで参考にしてください。
目次
【宗派別】形見分けはいつやるべき？
形見分けは、忌明けの法要が済んだあとに行うのが一般的ですが、宗教によって忌明けのタイミングが異なります。
今回はいつやるべき？」と疑問の声が多く、日本でよくみられる宗派の形見分けのタイミングについて解説します。
仏式
仏式（仏教に基づいた形式での儀式）の場合は、亡くなってから49日経過後に形見分けすることが通例とされています。
仏教では、故人は初七日から7日ごとに審判を受け、49日目に極楽浄土へ行けるかどうかが決まるとされています。
四十九日法要は、多くの親戚が一堂に会するので、形見分けするには1つのベストなタイミングです。
神式
神道の場合は、亡くなってから50日目に形見分けをすることが通例とされています。
神道では、故人の葬儀後10日ごとに霊祭が執り行われ、50日目になると守護神として家に迎えられるとされています。
神道では50日目（五十日祭）が忌明けとされており、多くの場合、このタイミングで形見分けするケースが多いのです。
キリスト教
キリスト教の場合、亡くなってから1か月後に形見分けをすることが通例です。
キリスト教は、主にカトリックとプロテスタントに分かれており、追悼ミサ（キリスト教の法要）を行うタイミングに違いがあります。
- カトリック：亡くなってから3・7・30日目に追悼ミサを行う
- プロテスタント：亡くなってから30日目に追悼ミサを行う
キリスト教において形見分けという文化・概念は存在しません。しかし、日本では30日が経過した追悼ミサのタイミングで、形見を分けることが多いとされています。
形見分けは何を贈るとよい？
形見分けでは、以下のような遺品を贈ることが一般的とされています。
- 実用品
- 衣服・アクセサリー
- コレクション品
- 現金
「形見分けをいつ行うか」を理解したあとは、「何を贈るべきか」という点に着目しましょう。
1：実用品
形見分けでは、以下のような実用品を贈るのが良いとされています。
普段から使われていた日用品には、故人のたくさんの思いや姿が込められています。
受け取り側も、日用品であれば、故人を偲び、思いながら大切に使い続けるでしょう。
2：衣服・アクセサリー
以下のような衣服・アクセサリーも、形見分けに適した遺品の1つです。
故人が好んで身に着けていた衣服やアクセサリーは、家族や関係が近い人物に贈ると大変喜ばれるでしょう。
形見のアクセサリーは、リフォーム・リメイクをしたのち、新たなものとして使う手もあります。
3：コレクション品
故人が集めていた以下のようなコレクション品も、形見分けにぴったりな品物です。
特に、共通の趣味を持つ家族・友人がいれば、形見分けすると大いに喜ばれるでしょう。
「趣味が違う」という場合でも、受け取り側としては、故人を偲ぶことができる大事な一品になります。
4：現金
故人の遺品が残っていなかったり物で渡しにくかったりする場合は、現金での形見分けも可能です。
現金で形見分けする場合は、以下の流れに沿って贈ることがマナーです。
- 無地の封筒に入れる
- 封筒の水引はかけない
- 仏式なら「遺品」、神道なら「偲び草」と表書きする
- 直接手渡す
多額の現金を渡すことは、受け取り側に贈与税が課されたり負担を強いたりするため、注意しましょう。
形見は誰に贈るべきか？
遺品は、以下の該当する人物であれば誰にでも形見分けできます。
形見分けは「立場が上の人が下の人にするもの」なので、目上の人に形見分けすることは失礼にあたる場合があります。
ただし、「目上の人に形見分けすることが故人のためになる」のであれば、目上の人に遺品を贈っても失礼にはあたりません。
形見分けの注意点・ポイントは？
形見分けする際は、以下のポイントに注意しましょう。
特に、受け取り側の負担については、遺品を贈る際にしっかりと考えなければならない点です。
形見分けは、故人を偲んで行う風習を指し、強制されるものではありません。つまり、形見を受け取った人物が負担に思う場合は、形見分けとして意味を成していないともいえます。
また、現金もしくは遺品に110万円以上の価値がある場合、遺品の受け取り人に贈与税が課されることも、注意すべきポイントです。
▼関連ページ
形見分けって何？マナー・タイミング・注意点を押さえて理解を深めよう
遺品整理の準備は進んでいますか？
ここまで形見分けについて解説してきましたが、遺品整理は進んでいますか。
遺品整理が完了していないと贈る形見の選定ができないため、形見分けのしようがありません。
遺品整理の方法には、「自分で行う」「業者に依頼する」の2通りがあり、体力・時間・車の有無などをもとに、どちらかを選択します。
「まだ遺品整理が済んでいない」という方は、以下の関連ページを参考に遺品整理を進めてみてください。
▼遺品整理の方法が決まっていない方はコチラ
一軒家の遺品整理費用はいくら？｜自力か業者依頼かを決めるポイント
遺品整理は自分でできる！準備から作業の流れまでわかりやすく解説
▼優良な遺品整理業者の選び方を知りたい方はコチラ
優良な遺品整理業者の選び方6選｜業者依頼のメリットや費用を抑えるコツ
宮城県の遺品整理は仙台不用品回収サービスへ
宮城県の遺品整理は、仙台不用品回収サービスへご相談ください。
仙台不用品回収サービスは、プロの遺品整理士が在籍する、宮城県全域を対象にした地域密着型の遺品整理業者です。
「遠方で立ち会えません」「遺品整理が初めて」「予算が少ない」など、お客様のさまざまな状況に最適なサポート・プランのご提案が可能です。
無料相談・無料見積もりも可能ですので、ぜひ仙台不用品回収サービスを候補の1つとしてご検討いただけますと幸いです。
