遺品整理は、「物が多すぎる」「処分の決断ができない」「つい写真を見つけて感傷に浸ってしまう」など、自分が想像するよりも難航する作業です。遺品整理だけで1年以上掛かってしまったという方も決して少なくありません。
スピーディに遺品整理を進める方は、自分ができない部分だけをプロ業者にサポートしてもらうことで、時間を掛けずに作業を終わらせます。
遺品整理でお困りの方は、プロ業者に依頼するメリットを正しく理解し、ぜひ適切なタイミングで活用することをおすすめします。
目次
そもそも遺品整理とは?
遺品整理とは、故人が生前使用していたモノ・思い出を整理するならわしをいいます。
お葬式や死後手続きなど済ませた後、家族で取り掛かるのが一般的ですが、なかには業者に依頼するケースもあります。
なぜやらないといけないの?
遺品整理は故人を偲ぶために実施するという心情的な理由がありますが、家や部屋を放置するリスクがあるために対応しなくてはならないという側面もあります。
以下が、故人の家や部屋を放置するリスクです。
- 空き巣に入られるリスク
- 火災や倒壊など災害を起こすリスク
- 家賃を払い続けるリスク
- 清掃・修繕費が膨らむリスク
もちろんすべてのリスクが必ず起こり得るわけではありませんが、故人を偲ぶはずの遺品整理が、他の要因で苦痛になることは避けたいところです。
自分たちでできるの?
以下のようなケースに1つでも該当する場合、自分たちで遺品整理するのは難しいとされています。
- 実家まで距離が遠い
- 遺品の物量が多い
- 重量家具の搬出が難しい
- 家族がみな高齢である
- 多忙で時間が取れない
通常の遺品整理でさえ、「数か月〜1年」という長い時間をかけて取り掛かることが一般的です。なかには1年かけても終わらないというケースも少なくありません。
そこに「実家が遠い」「物量が多い」などの要素が加わったら、遺品整理が終わるまでに膨大な年月がかかるため、自分達でやるにはあまりに非現実的です。
遺品整理に期限はある?
遺品整理に法律的な期限はありませんが、以下に該当する場合は早めに済ませる必要があります。
- 相続税の課税対象である場合
- 不動産売却を検討している場合
もし自分が相続税の納税義務者である場合、「亡くなったことを知った日の翌日から10ヵ月以内」に申告しなくてはなりません。そのため、自分がどのような財産を相続したかを把握するためにも、急いで遺品整理する必要があります。
相続した実家を売却する場合も、早めに遺品整理を終わらせる必要があります。不動産売却では、買主を探して売却するまでに少なくとも1か月は時間があるため、その期間の間に遺品整理を済ませると良いでしょう。
自分で遺品整理をした事例
ここでは、自分で遺品整理をした事例を3つ紹介します。
いずれのケースも自分たちで遺品整理をやり切っていますが、その背景にはさまざまな気持ちや状況が存在します。ご自身の状況にあてはめながら読み進めてみてください。
事例1.祖母の遺品整理を親戚と協力して約1週間で済ませたケース
戸建てに住んでいた祖母が亡くなり、親戚9人がかりで遺品整理を進めることとなったケースです。
また、大きな不用品を運ぶことも考えると、自分たちでは難しいと思っていました。なので、自分たちで遺品整理をすると聞いたときは驚きました。よく考えてみると母の兄弟はそれぞれ結婚をしており、私の従兄弟も男ばかりだったので、不用品の処理をたくさんすることになっても人手が足りていました。祖父は重たい荷物を運ぶことができなかったため、私含め重たい荷物を運べる男手が6人、女手3人の計9人でやることになりました。人手が足りていたことが自分たちで遺品整理をする最大の理由だったと思います。
体力に自信のある男性が多かったこともあり、不要な遺品の処分は2日で完了したようです。また、相続関係の手続きは女性陣が先陣を切って対応していたこともあり、結果的に約1週間で遺品整理関係の作業がすべて完了しました。
事例のように多くの人手を確保できる場合は、あえて業者に依頼せず自分たちで着手してみることも手ですね。
事例2.遺品整理が終わるまで8か月以上かかっているケース
こちらの事例は「当初は2か月で終わるだろう」と意気込んでいた男性が、8か月で6〜7割までしか遺品整理が終わっていないという現在進行中のケースです。
衣料等は軽トラックで2杯分、布団の類を入れると3杯分にもなった。全て捨てようと思っていたが、予想外に時間がかかったのは、仕分け、荷物の梱包、二階からの荷下ろしだった。衣類は小分けにして紐で縛ったり紙袋に入れたりし、2階のモノは投げ下ろしたりしたが、指定のゴミ集積場にもって行くのに2か月近くもかかってしまった。
大げさではなく、毎日3時間程度の時間を割いたが、こんなにも時間を取られるものかと思った。
また、家具の処分にも時間がかかった。安物の箪笥が何本もあり、大きな一間物は壊して木屑にし、小さなものはそのまま集積場に運んだりするだけでも1か月かかった。
一人で一戸建ての遺品整理を進める際のしんどさや辛さ、感情的な部分がすべて記されているため非常にリアルです。悲観的にならずに淡々と進めているにも関わらず、やはり一人での遺品整理は相当な時間がかかると分かります。
事例のケースでいえば、遺品整理業者に頼むことで2日〜1週間程度で作業が完了します。
事例3.悲しみと向き合いながら3か月で遺品整理を終わらせたケース
最後に紹介する事例は、大好きな旦那さんの遺品整理を一人で実施したケースです。旦那さんがもともと自分の荷物をまとめてくれていたこともあり、「3か月くらいでできる」と思っていましたが…
専門業者さんを頼む程の遺品は家には残っていませんでしたので、私一人で片付けられると思い、亡くなってしばらく経った時に、そろそろ遺品整理をしなくてはいけないかなと思い、重い腰を上げました。少しずつやれば、3ヶ月くらいで終われると思ったのです。
しかし、夫の私物を見た途端、涙が溢れて止まらなくなりました。ひとつひとつに夫の思い出が染みついていて、何ひとつ捨てられなくなってしまったのです。
思考停止状態に陥りました。
夫が亡くなってしばらく経ったので、ある程度気持ちの整理がついているかと思ったのですが、実は全くまだ整理がついていなかったのです。今まで抑えていた気持ちが一気に溢れ出してしまったようでした。
奥さんは「悲しみで心が壊れてしまうから」と3回忌が過ぎるのを待ち、その後ようやく自分の手で遺品整理を終えました。
残された遺品には、多くの思い出と故人の面影が残っており、自分の手で処分することに踏み切れない方が大勢いらっしゃいます。そういった際は、無理に自分の心を壊してまで作業するのではなく、遺品整理業者に頼むことも一つの方法です。
遺品整理を業者に依頼するメリット
遺品整理業者に依頼すべきメリットは、大きく分けて9つあります。
それぞれ1つずつ解説していきます。
メリット1.肉体的・精神的な負担を減らせる
遺品整理を遺品整理業者に依頼すると、肉体的・精神的な負担を減らせます。
大切な家族が亡くなった際に、すぐに遺品整理を行うのは精神的に苦痛です。加えて、遺品が多い場合は、処分の仕方が分からなかったり決断できなかったりして、長期間放置してしまうことも少なくありません。
また、遺品整理をご自身で行うと数日では終わらないケースがあります。エレベーターがないアパートや戸建ての2階から遺品を搬出するのが難しいため、業者でなければ遺品整理を行うのは相当な時間がかかります。
加えて、遺品が多い場合はトラックを用意する必要があり、不用品を処分するための手続きを行わなければなりません。業者に依頼すると不用品の処分やトラックの搬出などはすべて行ってくれるため、精神的・体力的にも負担がかからないメリットがあります。
メリット2.遺品整理にかかる時間を短縮できる
遺品整理を業者に依頼すると、時間を大幅に短縮できます。
遺品整理の相談は親族が集まる四十九日や一周忌などに行うことが多いですが、それぞれが異なる地域に住んでいると一緒に遺品整理することが難しい場合があります。
また、故人が住んでいた場所が賃貸の場合は、遺品整理が遅くなると無駄な賃料が発生するため、早急に遺品整理をしなくてはなりません。
ほかにも、ご家族が亡くなったあとは各所で手続きする必要があることから、多忙で遺品整理をする余裕がなくなることも考えられます。時間的余裕がない場合にこそ、業者に依頼するメリットが高まります。
メリット3.立ち合い不要でお任せできる
立ち合いが不要で、遺品整理を全てお任せできるプランがある業者があります。
依頼者が遠方に住んでいる場合には、交通費がかさんだりスケジュールを確保したりする手間が発生するため、立ち合い不要のサービスは便利でしょう。
立ち合い不要の場合は、事前に鍵を渡しておくだけで、あとはすべて業者が作業してくれます。
しかし、立ち合い不要の遺品整理はすべての業者が行っているサービスではありません。遺品整理の立ち合いが厳しい方は、業者のサービス内容を確認してから依頼しましょう。
また、悪徳業者に鍵を渡してしまうと非常にリスクなので、あらかじめ信頼できる業者を見極める必要があります。
メリット4.遺品整理をおこなう人を決めなくて済む
遺品整理を行う担当者を決めなくてよいメリットがあります。
故人の遺品整理を誰が行うかで揉めてしまうケースは、意外と少なくありません。親族間でもめてしまうのであれば、時間がかかる遺品整理を業者に丸投げしてしまうことも一つの手です。
業者に依頼する際は、依頼費用の支払い割合をあらかじめ親族で決めておくと、あとで揉めることはありません。
メリット5.重要な遺品を探してもらえる
遺品整理業者に依頼すると、重要な遺品を探してもらえるメリットがあります。
これにより、捨てないで取っておきたい遺品がある場合は、業者に探してもらって取っておくことができます。
素人の方が、重要な遺品を探すのは時間がかかり、非常に骨が折れる作業です。特に、「ゴミ屋敷」「モノ屋敷」の状況で遺品整理を行う際は、どこに何があるかがわからないことがほとんどです。
分別や仕分けが強い業者に依頼することで、大事な遺品を見逃すことなく探してもらえます。
メリット6.不用品の処分を任せられる
不用品の処分を任せられるのはメリットでしょう。
依頼者が遺品整理を行うと何度もごみを処分する必要があり、時間と費用がかかります。
また、不用品の種類により資格がないと処分できない場合があります。一般廃棄物収集運搬業許可証をもっている遺品整理業者に依頼すると、すべての作業を任せられるため不用品処分で心配することはありません。
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そういった地域の遺品整理業者は、行政の指導に従うことで、たとえ一般廃棄物収集運搬処理業を持っていなくても適切な処理が可能となります。
メリット7.遺品供養をしてもらえる
遺品整理を行っていると、人形や仏壇、神棚などの処分しづらいものが出てくることがあります。業者に依頼することで、こういった遺品を供養してもらうことが可能です。
ご自身で遺品整理した場合は、お寺などに持っていく必要があるため手間がかかりますが、供養サービスがある業者に依頼すると非常にスムーズです。
メリット8.遺品の買い取りをしてもらえる
古物商許可の資格を有する業者に依頼すると、遺品買取によって費用を抑えられます。
通常、貴金属や骨董品などは専門家に見てもらわないと、どの程度の価値があるものなのか判断できません。しかし、遺品整理と遺品買い取りの両方を行っている業者に依頼することで、見積り時に査定してもらえるため遺品整理の費用が安くなる場合があります。
遺品だけではなく、製造年数が新しい家電やブランド家具なども買取対象となるケースが多いです。
故人が亡くなる直前に冷蔵庫や洗濯機などを新品で購入していた場合は、遺品買取をしている業者に相談することをおすすめします。
メリット9.遺品整理以外の業務も任せられる
遺品整理以外の業務も業者に任せられる点は、大きなメリットです。
業者のサービス内容により異なりますが、ゴミ屋敷の掃除や家屋の解体・処分、リフォーム、庭の手入れ、脱臭などを行ってもらえる場合があります。なかには、不動産売却までサポートしてくれる業者もいます。
通常の遺品整理業務に付随してオプションサービスを付ける場合、セット価格として割安になるケースがあります。遺品以外の業務内容は遺品整理業者により変わるため、事前にサービス内容を調べておきましょう。
遺品整理を業者に依頼するデメリット
遺品整理を業者に依頼する場合のデメリットを2つ解説します。
遺品整理を業者に依頼するのは、メリットだけではなくデメリットも存在します。メリットとデメリットを比べて、「本当に業者に依頼すべきか」をじっくり検討する必要があります。
デメリット1.自分で整理するよりも費用がかかる
遺品整理業者に依頼すると、自分で行うよりも費用がかかります。
遺品整理業者に依頼する場合は、複数の業者で相見積もりをして比較することが望ましいです。なかには、悪徳業者も存在するため、費用相場を確認しながら業者を探しましょう。
遺品整理業者に片付けをお願いすると高額な費用がかかると思われる方も多いですが、場合によっては自分で遺品整理するほうが費用が高くつく場合があります。
理由としては、自分で遺品整理を行う場合は、処理費用や軽トラのレンタル料、遠方からの交通費、片づけるための用具などのさまざまなコストがかかるためです。費用と手間を比較して、どちらのほうがメリットはあるかを確認したうえで判断しましょう。
遺品整理業者の費用相場
遺品整理業者の費用相場は、遺品の量に応じて価格が決定します。
令和2年総務省調査によると、遺品整理の平均費用は約30万円です。間取りに応じて遺品の量も異なるため、数万円〜100万円を遺品整理業者に支払う必要があります。
故人がワンルームで住んでいた場合は、およそ30,000円〜80,000円になることが多いです。遺品整理の費用は業者に依頼すると、ある程度の目安を教えてもらえます。
デメリット2.遺品とゆっくり向き合う時間が少ない
遺品整理業者に依頼すると、遺品とゆっくり向き合う時間がなくなってしまう点はデメリットでしょう。
思い出の品などを確認しながら整理したい方は、あらかじめご自身で着手しておくことが望ましいです。そして、自分での対応が難しい部分のみ、業者に依頼するという方法も可能なので念頭に置いておきましょう。
【参考】遺品整理を業者に依頼する際の注意点
遺品整理業者を探す際の注意点をいくつか解説します。
遺品整理業者には、優良業者や悪徳業者などさまざまな業者が存在します。
したがって、ご自身の目で希望の業者を探さなければなりません。単に遺品整理の費用だけで業者を選ぶと、失敗する可能性があります。
悪徳業者の存在に注意する
悪徳業者に依頼すると、ほかの遺品整理業者よりも高額な金額を請求されて損をするケースがあります。また、依頼していないサービスを勝手に行う悪徳業者もいます。
サービス内容を確認するためには、業者ときっちりコミュニケーションをとることが重要です。見積もりを出してもらう際に、どのような費用がかかるかを明確にしておくことも、不当な水増しを防ぐ方法です。
悪徳業者の特徴
業者の良し悪しを見分けるには、事前に悪徳業者の特徴を理解することが重要です。
悪徳業者の場合は、架空の住所を使用しているケースが多いです。架空の住所を使用している場合、詐欺行為が行われている可能性があるため、事前に業者がちゃんと存在するかを確認しましょう。
ほかに悪徳業者か判断する方法としては、資格を確認することが有効です。
遺品整理士が在籍するか、優良事業者の認定があるかを確認すると、実績のある事業者かどうかを判断できます。しかし、なかには持っていないのにもかかわらず資格を有すると記載している場合があるため、少しでも怪しいと思った場合は資格の提示をお願いしましょう。
まとめ | 仙台での遺品整理は専門サービスの利用がおすすめ
本記事では、信頼できる遺品整理業者の選び方について説明しました。
業者選びの際は、資格や認定の有無、スタッフの対応、サービスの質などを総合的に判断することが大切です。丁寧な対応と専門知識を持つ業者なら、遺品整理も適切に行ってくれるはずです。
仙台エリアで遺品整理や不用品処分をお考えの方には、地域密着型のサービスが好評な「仙台不用品回収サービス」がおすすめです。以下に、このサービスの特徴をご紹介します。
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- 遺品整理だけでなく、家屋の片付けや特殊清掃まで幅広く対応
- 休日対応や無料見積もりなど、利用者に配慮したサービス体制
これらの特長を備え、多岐にわたるニーズに応えられる総合的なサービス内容が評価されています。仙台地域で信頼性の高い不用品処理や遺品整理サービスをお探しの方にとって、最適な選択肢の一つと言えるでしょう。
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