ゴミ屋敷を放置すると、地震発生時に物の下敷きになったりふとした要因で火災が発生したりと、危険に身を置く状況となります。害虫や悪臭の発生によって、健康状態や周辺地域に悪影響をもたらすことも。
対処が遅くなると、二度と以前のようなキレイな部屋に戻せなくなる可能性があります。
自分や家族が安全で健康な暮らしができるよう、ゴミ屋敷状態が深刻化するまえに当記事を参考に早急に対処しましょう。
目次
ゴミ屋敷を片付ける方法は2つ
ゴミ屋敷を片付ける方法は、「自力で片付ける」「業者に依頼する」の2つしかありません。
まずは、それぞれの特徴やメリット・デメリットから解説するので、「自分にあった方法はどっちかな」と考えてみましょう。
自力で片付ける
ゴミ屋敷を自力で片付ける方法は、「あまりお金はかからないけれど相当な時間と労力がかかる」手段です。
自力のメリット |
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自力のデメリット |
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次の見出しで解説しますが、自力でゴミ屋敷片付けできるかを判断できる「5つの条件」があります。業者に頼らず自力のみで片付けを済ませたいという方は、そちらを踏まえて検討してください。
ゴミ屋敷片付け業者に依頼する
業者に依頼する方法は、「お金はかかるが必ず片付けを終わらせてくれる」手段です。
業者依頼のメリット |
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業者依頼のデメリット |
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必ず部屋の片付けが完了するという点では、利用する価値があります。また、依頼主のプライバシーを徹底的に配慮してくれるため、周囲にゴミ屋敷状態であることがわからないように作業してくれます。
コスパよく片付けるには自力と業者どっち?
結論から言うと、コスパよくゴミ屋敷を片付けるには、「自力」でできるところまで片付けて「業者」に手間が掛かる箇所をお願いする方法がベストです。とはいえ、なるべくお金を掛けずに片付けられたら嬉しいものです。
ゴミ屋敷の状況や家の広さなどのいくつかの条件によっては、業者に頼まずとも自力だけで片付けが済むケースがあります。
まずは、「自力で済む条件って何?」というところから覚えましょう。
自力でゴミ屋敷を片付けられる条件
以下の5つの条件をすべて満たしている場合は、自力でゴミ屋敷を片付けられます。
- 部屋の広さが3DK以内であること
- 水回りが機能していること
- ゴミの高さが腰より下であること
- ゴミがすぐに捨てられる家庭ごみ類であること
- 部屋のなかで身動きが取れること
ご自身の状況と比較していかがでしょうか。
自分でもできそうという方は、当記事の後半部分自力でゴミ屋敷を片付ける準備と流れを参考に進めてみましょう。ただし、自力では相当な時間と労力がかかることは覚悟して望んでください。
「明らかに条件から外れているな」「自分には難しそうだな」という場合は、一度片付け業者に相談することをおすすめします。
「自力」と「業者」の併用が最もコスパが良い方法
先述のとおり、「自力」で片付けつつ「業者」に手間な部分を任せるやり方が、最もコスパ良くゴミ屋敷を改善する方法です。
どういうことか、以下の画像を参考に見ていきましょう。

まずは部屋の現状を客観的に把握するため、現地見積もりをしてもらいます。この際に、作業費用とあわせて「どの程度自分で片付けたら価格を抑えられるか」を教えてもらい、アドバイスを参考に自力で片付けを進めます。
できる限り自分で片付けを進めたら改めて見積りしてもらいましょう。その後は、部屋の片付け・処分・清掃を業者に一任して作業終了を待つのみです。
①自力でできる条件を満たしている
→自力で片付ける
②自力でできる条件を満たしていないor自分では難しい
→業者に片付けてもらう
③なるべくコスパ良く片付けたい
→一度業者に見積もってもらい費用を抑えるコツを聞き、その後自分で片付けを進めて再見積もり。不用品買取に特化した業者を選ぶことで更に費用を抑えられる可能性アリ!
ゴミ屋敷の片付け業者を探す際は、当記事の後半で解説している業者選びで失敗しないためのポイントを参考にしてください。
自力でゴミ屋敷を片付ける準備
「自力でゴミ屋敷を片付ける!」と決めたら、まずは以下の準備を進めます。
- 片付け道具をそろえる
- ゴミの処分方法をチェックする
- 人員とスケジュールを確保する
- 害虫駆除をする
準備を怠ると、いちいち作業を中断する必要があり思うように片付けが進みません。作業モチベーションを維持するためにも、最初の準備は入念に行いましょう。
片付け道具をそろえる
ゴミ屋敷片付けに必要な道具は、以下の表を参考にしてください。
【必須】軍手・マスク・作業着 |
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【必須】大量のゴミ袋 |
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【必須】ガムテープ・ひも類 |
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【必須】掃除機・ほうき・ちりとり |
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ダンボール |
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雑巾・ブラシ・スポンジ |
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洗剤・カビ取り |
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害虫駆除用の薬品 |
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ゴミ搬入用の車 |
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ゴミの処分方法をチェックする
ゴミ屋敷の片付けでぶつかるのが「ゴミ処分どうしよう問題」です。まとめたゴミを処分するには、以下の方法があります。
- 自治体のゴミ集積所に出す
- 自治体のゴミ処理センターに申し込む
- 臨時ゴミ収集に申し込む
集積所に持ち込むことも問題ではないですが、大量のゴミを一度に持ち込むことで近所の方に迷惑がかかる可能性が0ではありません。
車を手配できる方は、自治体のゴミ処理センターに持ち込んでまとめて処分する方法をおすすめします。または、自治体の臨時収集に申し込んで、ゴミを取りに来てもらう方法もあります。
人員とスケジュールを確保する
ゴミ屋敷片付けは短時間で終わらないうえに一人では膨大な日数が掛かるため、家族や友人などに協力を仰いでスケジュールを立てましょう。
2〜3人で作業できるのであれば、少なくとも3日は時間を確保したいところです。連続して片付けることが難しい場合は、「今日は全員でリビングを片付ける」など1日1部屋掃除を終わらせるイメージで望むと良いでしょう。
害虫駆除をする
生ゴミや食べかすが多い場合は害虫が潜んでいる可能性があるため、「バルサン」「アースレッド」などの燻煙剤であらかじめ駆除しましょう。
片付け中に害虫と遭遇すると精神的に辛くなって作業が進まなくなるので、事前の対処は重要です。片付け中も、常に害虫用スプレーを近くに置いておくと安心です。
害虫があまりにひどい場合は、無理をせず業者に相談する手段もあるので一人で悩まないでくださいね。
自力でゴミ屋敷を片付ける流れ
作業する部屋を決めたら、以下の見出しを参考にどんどん片付けていきましょう。
ゴミを仕分ける
ポイント1:「捨てる」「残す」「保留」の3つに分ける!
捨てられるものはどんどんゴミ袋に入れていきましょう。
片付けをしていると「捨てるか迷う」「これは残す」という物が出てきます。いちいち悩んでいては効率が落ちてしまうので、あらかじめ「残す用」「保留用」のダンボールを作り、そこに入れていくことをおすすめします。
ポイント2:小さい範囲から徐々に広範囲に
一気に部屋全体を綺麗にしようとすると、「こんなに広くて片付けは終わるのか」とモチベーションが下がる原因になります。
やる気を落とさずに片付けを進めるには、「最初は部屋の入口から」「次はテーブルの上」「その次は床をやろう」などと、徐々に範囲を広げる方法がおすすめです。
また、「1つの範囲の片付け時間を計測して徐々に時間を短くしていく」のように、ゲーム感覚で進めていくのも面白い方法ですね。
ポイント3:ある程度進んだら「保留」を片付ける
仕分けで「保留」に入れたものを、捨てるか捨てないか判断しましょう。
過去1年で一度も使っていないものは、今後も使う可能性が低いため思い切って処分することをおすすめします。どうしても今決められないものについては、「1か月間使わなかったら捨てる」のように、ルールを決めておくことが不用意に物を溜めないポイントです。
ゴミを処分する
仕分けが済んだら、最初に決めておいたゴミ処分方法に沿って捨てます。
冷蔵庫・洗濯機などの家電製品も捨てたい場合は、自治体ごとに存在する引取業者に依頼するか持ち込みで捨てる形になります。
「家電だけではなく家具も捨てたい」という場合は、不用品回収業者に依頼することで一度にすべての品物を回収してくれるため非常に便利です。
部屋を掃除する
ゴミ処分を終わらせたら、最後に汚れが目立つ箇所の清掃を行います。
特に、床や壁はしっかりとクリーニングしないと虫を寄せ付けたり匂いが取れなかったりするので、入念に対処する必要があります。
壁や床の匂い・汚れをとる簡単な掃除方法は、以下のとおりです。
- ぞうきん・タオルに汚れている箇所を拭く
- 汚れが落ちないときは中性洗剤を含ませてもう1度拭く
- 消毒液を吹きかけて除菌する
自分では汚れが落とせない場合は、クリーニング業者に相談することをおすすめします。
業者選びで失敗しないためのポイント
ゴミ屋敷片付け業者を探す際は、以下の3つのポイントが重要です。
- クチコミや評判を確認する
- 不用品買取を実施しているかを確認する
- 3社以上で見積もりを取る
不当請求やぼったくりの手口をはたらく業者を避けるため、業者選びは慎重に実施してください。
クチコミや評判を確認する
業者探しの際は、クチコミや評判をもとに選ぶことが重要です。
クチコミにはその会社を利用した他のユーザーの生の声が反映されているため、実際にどのようなサービスを受けられるかを知るヒントになります。また、不当請求やぼったくりの被害がないかを調査することで、保身に繋がります。
「クチコミを見ていれば失敗しなかった」と後悔しないためにも、相談を検討している会社の評判は必ずチェックしましょう。
不用品買取を実施しているかを確認する
不用品買取を実施している業者を選ぶことで、金額を抑えることに繋がります。
「自分の家にはゴミしかない」と思っていても、知識豊富な業者が査定すれば高価買取値引きできるケースが少なくありません。少しでも金額を抑えたいのであれば、買取を実施している業者に絞って探すことをおすすめします。
業者によって商品知識の広さが異なることには注意が必要です。
3社以上で見積もりを取る
ゴミ屋敷片付けを相談する際は、必ず3社以上で見積もり(相見積もり)しましょう。
相見積もりは料金相場を把握するだけでなく、サービス面や接客面での比較をするという意味でも重要です。
金額面の比較 |
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サービス面の比較 |
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接客態度の比較 |
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また、相見積もりの際に「他社では〇円と言ってました」と伝えるのはNG行為です。どうしても依頼が欲しい業者が他社の見積もり額を聞けば、当然その金額よりも低い価格を提示してくるため公平な見積りではなくなります。
同じ条件でそれぞれの業者に見積ってもらうことが、相見積もりの大きなポイントです。
二度とゴミ屋敷にしない!リバウンド防止のコツ
ゴミ屋敷が改善されても、物や生活に対する意識を変えなければ再び部屋が以前の状態にリバウンドする可能性があります。
二度とゴミ屋敷化させないためには、リバウンド防止の3つのコツを意識しましょう。
1.物の住所を決める
誰がみてもどこに何があるか分かるようにしておくのが、リバウンド防止の基本です。
細かく物の住所を決める必要はなく、一緒に使うものはまとめて収納するくらいのイメージで充分です。「使ったら決めた場所にしまう」を繰り返し、物を所定の位置にしまう意識を日ごろから心がけましょう。
2.物のストックの上限を決める
物のストックを「箱1つ分」と上限を決めることも、リバウンド防止のポイントです。
また、ストックを買い足すタイミングも、「箱の半分より少なくなったら」とルール化させても良いでしょう。
ただし、不要な物をため込んでしまうリスクもあるので、収納ボックスは必要最低限だけ用意してください。
3.物を買う前に捨てるときのことを考える
物を購入するまえに「これってどのように捨てるんだろう」と調べることも、リバウンドを防ぐ方法として効果的です。
あらかじめ「処分費が高い」「捨てるのが大変」とわかっていれば、衝動買いや不用意に物を増やすことを防止できます。
4.自宅に人を招く
リバウンド防止策として、家族や友人を定期的に招き、強制的に部屋を片付ける状態を作る方法もあります。
「他者に部屋が汚いと思われたくない」という心理は、日常の片付けや整理整頓の意識を高めてくれるためリバウンド防止に効果的なのです。
まとめ:ゴミ屋敷片付けは「自力」と「業者」を併用する方法がコスパ良い!
ゴミ屋敷は「自力」でできる範囲まで片付けて、大変な部分は「業者」に頼むことがコスパよく部屋を片付けられる方法です。
また、さまざまなジャンルに精通している業者に依頼して、不用品買取を活用したゴミ屋敷片付けができるとなおお得ですね。
仙台不用品回収サービスは、家具・家電・レトロ商品・ニッチなジャンルアイテムなど、広範囲で買取査定ができるゴミ屋敷片付け業者です。料金を下げるための的確なアドバイスや納期設定による価格調整など、ご予算にあわせたリーズナブルなサービス提供が可能です。
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