遺品整理は、適切な準備と作業の流れを把握していれば、自分でも対応できます。
ただし、遺品整理は時間と手間がかかる作業なので、準備・流れのポイントをしっかりと押さえたうえで取り掛かることが重要です。
今回は、遺品整理を自分でするための準備と作業の流れについて解説します。遺品整理でお悩みの方の参考になれば幸いです。
目次
遺品整理は自分でできる?
結論から言うと、以下の条件をクリアしていれば、遺品整理は自分でもできます。
- 体力・体調に問題がない
- 遺族同士が協力可能である
- 道具の確保ができている
- 車やトラックがある
- スケジュールを確保できる
「条件が多い」と感じる方もいるかもしれませんが、遺品整理はただ故人の遺品を整理整頓するだけではありません。ときには、大型の家具・家電を搬出したり、地道に貴重品・重要物を探索したりと、作業内容は多岐にわたります。
つまり、条件をクリアしてはじめて自分で遺品整理ができる状態になるということです。
体力面やスケジュール面などさまざまな要因から、「自分ではできない」と思った際は、ためらわずに遺品整理業者に頼むことが賢明です。
自分で遺品整理するための準備
自分で遺品整理する際は、以下の準備を済ませましょう。
- 遺言書・エンディングノートの確認
- 人員の確保
- スケジュール設定
- 道具・工具の確保
入念に準備を済ませないと、途中で作業が中断することがしばしば発生し、効率よく遺品整理できないケースに陥ります。
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
遺言書・エンディングノートの確認
遺品整理作業に入る前に、必ず遺言書・エンディングノートの内容を確認してください。
遺言書やエンディングノートには、故人の意思やメッセージが込められており、遺族はその意向に沿って遺品整理をする必要があります。
ただし、遺言書の種類が「自筆証書遺言書」の場合は、決して自分で開封せず、必ず家庭裁判所で検認してもらいましょう。自筆証書遺言書を検認せずに開封した場合、民法に違反することとなり、5万円以下の支払いを命じられる場合があります。
まだ遺言書を見つけていない場合は、タンスや引き出し、押し入れなどを探しましょう。探しても見つからない場合は、「遺言書がない」と判断し、作業を進めてください。
▼関連ページ
【遺品整理・生前整理】遺言書の取扱い方やポイントについて解説します
人員・スケジュールの確保
相続人皆が集まれるスケジュールを確保することも、自分で遺品整理する際の大事な準備です。
遺産分割協議をトラブルなくスムーズに進めるには、相続人全員が集まるタイミングで遺品整理する必要があります。四十九日法要をはじめとした集まりは、ほとんどの相続人が集まると想定できるため、遺品整理のベストなタイミングだと言えます。
作業人数や物量にもよりますが、遺品整理は1日で終わらないケースがあるので、念のため予備日を確保しておくことが賢明です。
道具・工具の確保
自分での遺品整理に備えて、以下の道具もそろえておきましょう。
ダンボール・ペン |
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ドライバー・ペンチなどの工具類 |
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作業服・手袋・マスク |
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ゴミ袋 |
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ほかにも、遺品を運ぶために手押し代車・軽トラック・車などがあると、遺品整理がスムーズに進みます。遺品の物量や状況に応じて、必要なものを事前にそろえておきましょう。
遺品整理の流れ
自分での遺品整理の流れは、以下のとおりです。
「遺品整理の流れがわからない」という方向けに解説するので、順番に沿って作業することをおすすめします。
1.作業する箇所を決める
まずは、作業する場所を決めて役割分担します。
自分での遺品整理は思った以上に時間と手間がかかり、簡単に終わる作業ではないと認識してください。
そのうえで「Aさんは寝室、BさんCさんはリビング」というように、物量や部屋の広さに応じて分担することがポイントです。少人数の場合でも、「今日は寝室、明日はリビング」というように、決して無理をしないスケジュール設定が重要です。
作業する部屋と役割分担を終えたら、ようやく遺品整理が始まります。
2.遺品を仕分ける
作業する部屋を決めたら、遺品を「捨てる」「保留」「残す」の3つに仕分けます。
物を手に取って数秒考えたあと、判断がつかない場合は「保留」に回します。一通り判断したあとは、「保留」に回した遺品の「捨てる」「捨てない」を判断しましょう。
ただし、何でもかんでも「保留」に後回しにすると本末転倒です。ときには、遺品を「ただの物」とイメージし、捨てる判断をしてください。
遺品のなかには、決して捨ててはいけないものというものが存在するので、下記の関連ページを参考に仕分けを進めましょう。
▼関連ページ
遺品整理で捨ててはいけないものとは?実施前のポイントや不用品処分のコツ
3.不用品の処分
遺品の仕分けが完了したら、以下の方法で不用品を処分してください。
- 自治体のごみ収集に出す
- ゴミ処分場に持ち込む
- リサイクルショップに売る
- フリマサイトで出品する
- 不用品回収業者に依頼する
処分する物のなかには高価値な不用品が潜んでいるケースがあるので、品目ごとにお店で査定・買取してもらうとベストです。
ただし、いちいち不用品を売却しに行くのは手間だと感じる方もいるでしょう。
そういった場合は、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼すると、遺品の仕分けから買取まで一気に実施してくれて非常にスムーズなので、手段の一つとして覚えておいて損はありません。
4.掃除
遺品の仕分けから処分まで完了したら、最後に掃除します。
基本的には、家庭での掃除の要領で、部屋をすみずみまで綺麗にします。
特に、賃貸の場合は、管理会社・大家に引き払えるように徹底して掃除しましょう。気になる箇所や個人の力では落ちない汚れなどがある場合は、ハウスクリーニングの依頼を視野に入れてください。
掃除が完了したら、遺品整理の一連の流れが終了です。
遺品整理でよくある質問
遺品整理でよくみられる3つの質問について解説します。
- 気持ちの整理がつかなくて作業が進みません
- 遺品・不用品の処分はどうすればいい?
- 遺品整理業者は何をしてくれるの?
「自分で遺品整理したい!」という方のお悩み解消に繋がれば幸いです。
気持ちの整理がつかなくて作業が進みません
気持ちの整理がつかず作業が進まない場合は、今の気持ちを素直に受け止め、昇華させることが大切です。
近年、「グリーフケア」と呼ばれる、気持ちをありのままに受け止めることで立ち直れる心のケアの方法があります。まずは今の気持ちから逃げようとせず、悲しみと向き合ってみましょう。
大事な家族とのお別れは大変つらく、簡単には立ち直れないものです。ただ、いつまでも家族が悲しんでいることを、きっと故人は望んでいないはずです。
「遺品整理がつらくて進まない」という場合は、以下の記事もあわせて参考にしてください。
▼関連ページ
「遺品整理がつらい…」しんどいときの対策と無理なく作業を進める方法
遺品・不用品の処分に困っています
先ほど、遺品・不用品の処分方法について解説しましたが、なかには「重くて物が持てない」「車やトラックを運転できない」というケースもあるでしょう。
「自分では物理的に処分できません」という場合は、遺品整理業者への依頼がおすすめです。
業者は遺品の仕分けから処分までを実施するため、遺品整理から不用品の処分まで一切手間をかけずに済むというメリットがあります。なかには、遺品買取を実施している業者も存在しており、お得に作業依頼できます。
当然、料金は発生しますが、時間・手間・体力をかけずに遺品整理できることを考えると、業者への依頼も検討の余地があるでしょう。
遺品整理業者は何をしてくれるの?
遺品整理業者のサービスを知るために、弊社、仙台不用品回収サービスの遺品整理業務の内容を紹介します。
- 遺品の仕分け・分別・処分
- 貴重品・重要書類の探索
- 骨董品・貴金属の査定・買取
- 遺品の供養・お届け
- お立ち合い無しの遺品整理業務
- ハウスクリーニング
「仕事内容は遺品整理だけ」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、お客様のご都合・ご要望に応じて、さまざまなサービスを提供しています。
遺品整理について気になることがあれば、仙台不用品回収サービスをはじめとした専門家に一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
宮城県の遺品整理で困ったら仙台不用品回収サービスにお問い合わせを
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遺品整理でお悩みがある方は、ぜひ一度、仙台不用品回収サービスへお問い合わせくださいませ。