不法投棄は「廃棄物処理法」に該当するれっきとした犯罪行為で、発覚した場合は重大な責任を負わなければなりません。
「自分は業者に頼んだから問題ない」という認識は間違いで、場合によっては依頼主が責任追及されるケースもあります。
不法投棄の概要や責任問題について理解を深め、不用品回収を依頼する際にトラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
目次
不法投棄の概要
不法投棄について、以下の3つの観点から知見を広げましょう。
- 一般廃棄物と産業廃棄物の違い
- 不法投棄は犯罪行為に該当する
- 不法投棄の責任は誰が負うのか
不法投棄について理解を深めると、悪徳業者に不用品回収を依頼するリスクがどれ程のものなのかがわかります。
一般廃棄物と産業廃棄物の違い
廃棄物には、「一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2種類があり、それぞれ以下のような違いがあります。

一般廃棄物は「各市町村が処理」、産業廃棄物は「排出事業者が自分で処理」もしくは「許可を持つ業者に委託して処理」という流れです。
不用品回収で例えると、回収物を「自社で処理」もしくは「許可を持つ業者に委託して処理」しているものが、規則に則った適切業者です。
参考:不法投棄対策|仙台市
弊社、仙台不用品回収サービスの場合は、「許可を持つ業者に委託して処理」しているケースに該当します。
不法投棄は犯罪行為に該当する
不法投棄は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に該当するれっきとした犯罪行為で、以下のような罰則があります。
- 個人:5年以下の懲役/1000万円以下の罰金/その両方
- 法人:3億円以下の罰金
不法投棄は、景観への影響や有害物質による環境汚染リスクなど、多大な問題を引き起こす行為です。しかしながら、廃棄物処理のコストを嫌がり、山奥や砂浜などに回収物を廃棄する悪徳業者が少なくないことも事実です。
自治体や警察の巡回だけでは監視の目が行き届かないので、地域住民も協力して不法投棄を減らすよう努める必要があります。
不法投棄の責任は誰が負うのか
法律上では、廃棄物の排出者が責任を負う決まりとなっています。ただし、「その事業者が不法投棄すると知りながら依頼した」というケースでは、依頼主が責任を問われる可能性もあります。
業者が回収した不用品が不法投棄された場合、たとえ「不法投棄するとは知らなかった」というケースでも、依頼主に責任が及ぶ可能性が0ではありません。
不用品回収を依頼する場合は、相手方が「適切な方法で処理するのか」「信頼できる相手か」をしっかりと見極める必要があります。
不法投棄事例からみる責任問題
3つの事例をもとに、「不法投棄の責任の所在が誰にあるのか」を確認しましょう。
- 悪徳業者に依頼して大学職員が逮捕された事例
- 青森・岩手県境産業廃棄物不法投棄事件
- 香川県豊島産業廃棄物不法投棄事件
不用品回収依頼を考えている場合は、必ず目を通し、不法投棄のリスクや責任について理解を深めてください。
悪徳業者に依頼して大学職員が逮捕された事例
悪徳業者に不用品回収を依頼して、大学職員3名が逮捕された事例を紹介します。
- A大学が学校事業で廃棄物の処理を無許可業者Xに委託した
- Xが廃棄物の処理を無許可業者Yに再委託した
- 無許可業者への委託が発覚してA大学職員3名が逮捕された
- XおよびYも再委託の罪で逮捕者が出た
- 青森県と秋田県の県境約88万立方メートルに不法投棄された
- 不法投棄したのは三栄化学工業株式会社
- 焼却灰・汚泥・廃油などの環境汚染を引き起こした
- 豊島産業が豊島と呼ばれる島に不法投棄をした
- 不法投棄は16年間にわたって続けていた
- 悪臭・騒音・喘息など環境汚染や健康被害を引き起こした
- 優良業者を探す
- 口コミの有無や数を確認する
本件は、「A大学が無許可業者Xに委託したことでA職員が逮捕された」「Xが無許可業者Yに再委託したことで両社の職員が逮捕された」の2つの要素が混在しています。
A大学から逮捕者が出たケースについては、「無許可業者に不用品回収を依頼した」ことが、法律違反に該当する部分です。XとYの両社から逮捕者が出たケースについては、「一定の再委託基準を満たしていない相手に再委託した」ことが、法律違反に該当します。
参考:不法投棄等の不適正処理に巻き込まれたらどうなるかが分かる!|E-VALUE
青森・岩手県境産業廃棄物不法投棄事件
不用品回収業者の例からは外れますが、国内最大規模の不法投棄事例について紹介します。
結果、三栄化学工業株式会社は、罰金2000万円を言い渡されました。しかし、すでに解散していたため、廃棄物の排出事業者約12000社が責任を負ったという、大規模なケースです。
原状回復に費やした経費は約480億円で、環境的にも経済的にも大規模な損害を及ぼした例となりました。
香川県豊島産業廃棄物不法投棄事件
香川県豊島産業廃棄物不法投棄事件と呼ばれる、国内最大レベルの不法投棄事例も紹介します。
現在でも完全な環境修繕には至っておらず、廃棄物は約94万トンにのぼり、被害総額は数百億円の規模です。
不法投棄で損害を被るのは、依頼主だけでなくその地域住民も含まれます。悪質な不法投棄に加担しないためにも、不用品回収を依頼する際は、適切な事業者を選んでください。
不用品回収における不法投棄を避けるには?
不法投棄を行う悪質不用品回収業者を避けるには、以下の2つのポイントをもとに依頼先を探す必要があります。
不法投棄のリスクや問題点について理解を深めたところで、次は、適切な不用品回収業者の選び方を学びましょう。
優良業者を探す
いわゆる「不用品回収の優良業者」と呼ばれる依頼先を、インターネットで検索して探しましょう。
検索する際は、「仙台 不用品回収」「不用品回収 優良業者 仙台」など、「地域名+不用品回収」といったキーワードで調べることをおすすめします。
不用品回収業者は、大手サイトで「評判」「サービスの質」「料金体系」を比較されています。業者の紹介サイトを参考に、いくつかの候補を決めて、実際に問い合わせしてみると良いでしょう。
優良業者であれば、親切に対応してくれるうえに、料金体系やサービス内容についてわかりやすく教えてくれます。
口コミの有無や数を確認する
依頼先の口コミの内容や数を確認することも、大事なポイントです。
口コミは、実際の利用者の感想・評価を知れる手段で、業者選びの際に大きく役立ちます。
「担当者名や作業内容など口コミに具体性があるか」「好印象な感想がどれくらいあるか」という観点で、業者の評価を検討してください。
まったく口コミがなかったり悪印象な感想が書かれていたりする場合は、悪質業者の可能性があることは覚えておきましょう。
安心安全な不用品処分は優良業者に依頼しましょう
悪質業者に依頼すると、回収物を不法投棄されたり不当請求されたりするリスクがあります。最悪の場合、依頼主に責任が及ぶという事態にも発展します。
許認可を持つもしくは許認可を持つ相手と提携している業者を選び、安心安全な不用品処分を心がけてください。
仙台不用品回収サービスでは、1点からお家丸ごとまで不用品回収を承っております。電話見積もり・現地見積もり・LINE見積もりなどを無料で実施しており、ご依頼者様に最適なご対応をさせて頂きます。
不用品回収でお困りの方は、ぜひ一度仙台不用品回収サービスへお問い合わせください。