遺品整理の費用相場は間取りごとに目安がありますが、実際に料金を決めるのは「遺品の量」「遺品の種類」「オプションの有無」「周辺の環境」の4つです。
また、費用を抑えるため、ある程度自分で作業を進めたり遺品買取を利用したりする方法が効果的です。
当記事では、遺品整理の相場から費用を抑えるコツ、業者選びで失敗しないポイントを解説します。
目次
遺品整理の費用相場

遺品整理の費用相場は以下のとおりです。
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あくまで間取りごとの目安であることには留意してください。
費用を決定づけるのは「物量」「所要時間」などといった要素で、状況によって相場から金額が離れることがしばしばあります。
遺品整理費用が決まる仕組み

部屋の広さごとにある程度の相場が定められていますが、最終的な費用は以下の4要素によって決まります。
- 遺品の量
- 遺品の種類
- オプション
- 周辺の環境
それぞれ解説します。
仕組み1:遺品の量
遺品の物量が多い場合は、以下の理由から遺品整理の費用相場よりも高くなります。
- 仕分け・運び出しに時間を要するため
- 多くの作業員が必要なため
- 多くのトラックが必要なため
人件費やトラック代といったコストに直接影響をもたらすため、物量の多さが費用を決定づけると言っても過言ではありません。
つまり、遺品の量を自分で減らせれば、おのずと遺品整理費用を安く済ませられます。進められるところまでは自分で作業して、搬出・処分が困難なものだけを業者に依頼するといった方法も一つです。
仕組み2:遺品の種類
以下のような品目が多い場合は、費用相場よりも高くなる傾向があります。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 消火器
- パソコン
- ブロック・石 など
金額が高くなる理由は、品目によっては別途でリサイクル料金や処理費用がかかるためです。別途費用の対象になる品目が多ければ、その分トータルコストが高くなります。
ただし、業者ごとに別途費用の対象品目とその金額は異なるため、相見積もりで比較することをおすすめします。
仕組み3:オプション
オプションを付けることで、相場よりも費用が高くなります。
| 遺品の供養 | 25000円~ |
|---|---|
| 特殊清掃 (故人が部屋で亡くなった場合) |
床上下の清掃:25,000円~ お風呂の清掃:55,000円~ 畳の撤去:25,000円~ マットレスの撤去:10,000円~ 汚染箇所の解体:5,000円~ |
| エアコンの取り外し | 5000円~ 高所エアコンは要現地見積もり |
| ハウスクリーニング | 要現地見積もり |
| 家屋の取壊し | 要現地見積もり |
オプションに関しては、遺品整理と別々で頼むよりも、セットにして頼むことでワンストップ対応が実現するため結果としてトータルコストを抑えられます。
しかし、業者によって対応できるオプションの範囲が異なるため、見積り時に希望するオプションがあるかの確認を怠らないようにしましょう。
仕組み4:周辺の環境
遺品整理する家屋の環境によっても、相場よりも費用が高くなるケースがあります。
- トラックまでの導線が長い
- 養生作業が必要である
- 建物にエレベーターが無い
- 高層階フロアで作業する
- 会社の所在地から遠方である
例えば、部屋からトラックまでの導線が長いからと費用を高くつける業者もいます。これは、作業員が遺品を運び出す際にかかる作業時間や労力が大幅に増加し、結果として作業コストが割高になるためです。
逆に、どれだけ導線が長くとも、そこは度外視して費用に組み込まない業者もいます。
この辺は業者によって違いが出るポイントなので、相見積もりで要チェックです。
遺品整理費用を安く抑える方法

遺品整理費用を安く抑える方法は、以下のとおりです。
- 自分で作業を進める
- 遺品買取に強い業者に相談する
- 相見積もりする
遺品整理の料金の仕組みや費用相場とあわせて安くするポイントも知れると、お得に依頼できます。
方法1:自分で作業を進める
できるだけ自分で作業を進めることが、遺品整理費用を安くする大きなポイントです。
遺品整理費用は、業者に引き渡す物量が多いほど高くなります。したがって、できる限り自分達で片付けを進め、処分が難しい遺品だけを業者に頼むという方法を取れば費用を抑えられます。
費用の目安を知るために一度見積もりをしてもらい、「どのくらい自分達で片付けたら費用が下がるのか」を聞いておくことも賢明です。
方法2:遺品買取に強い業者に相談する
遺品整理費用を抑えたい場合は、買取に強い業者を選ぶことがポイントです。買取できるものが多いほど、遺品整理の費用を削減できます。
以下のような品目がある場合は、遺品買取を視野に入れましょう。
- 貴金属
- アクセサリー
- ブランド品
- レトロ商品
- 嗜好品
- コレクション品
- 高価な家具・家電
遺品買取業者が見積もりに入ったことで、依頼費用を上回る買取額が付き、実質無料で遺品整理して貰えたという事例も少なくありません。
方法3:相見積もりをする
複数社で見積もりをとる「相見積もり」も、費用を抑えるポイントです。
相見積もりには、以下のようなメリットがあります。
- 費用・サービスの比較ができる
- 高額請求してきた悪徳業者を見抜ける
- 自分の依頼相場を把握できる
目安として3〜5社程度から見積もりを取ることがおすすめで、適正価格の確認や業者比較がしやすくなります。相見積もりで自身の適正相場を把握して、そのなかから安価な業者を選ぶことで費用を抑えられます。
ただし、安さだけで業者を選ぶと、作業終了後に不当な追加請求をさせるリスクもあるため注意してください。
費用面以外で業者を比較するポイント

遺品整理の業者選びで失敗を防ぐため、費用面以外で比較すべきポイントを3つ紹介します。
- 見積もり担当者の対応を比べる
- オプションサービスの充実度を比べる
- クチコミ内容を比べる
費用面だけで業者を選ぶと、質が低い作業をされたり悪徳請求される可能性があったりと、失敗するリスクが考えられます。さまざまな要素をバランスよく比較・検討し、信頼できる業者を見つけましょう。
point1:見積もり担当者の対応を比べる
見積もり担当者の対応の良し悪しで、業者比較をすることが重要です。
- スタッフの態度はどうか
- 現場を細かく確認しているか
- 依頼の決定を迫ってこないか
- 料金体系をわかりやすく説明しているか
- 書面で見積書を発行するか
上記は、業者の誠実さを判断するポイントになります。
遺品整理は、ただ不用品を片付けるだけではありません。故人が大事にしてきた家財や、貴重品・重要書類など、さまざまな遺品を扱う繊細な業務です。
だからこそ、誠実で信頼できると思った担当者に依頼することをおすすめします。
point2:オプションサービスの充実度を比べる
サービスの充実度で業者を比較するのも、一つの方法です。
遺品整理業者の基本業務は、遺品の仕分け・貴重品の探索・不用品の処分までです。業者によっては、それらの基本業務に加え、以下のようなオプションサービスも実施しています。
- 遺品買取
- 特殊清掃
- 供養・お焚き上げ
- ハウスクリーニング
- 家屋の解体
- 不動産売却
オプションサービスが充実していれば遺品整理後に必要な作業までワンストップ対応できるため、時間や手間を大幅に削減できます。
遺品整理以外のサービスも求める場合は、オプションの充実度に着目して業者比較をしましょう。
point3:クチコミ内容を比べる
遺品整理業者のクチコミの中身を比較することも重要です。
- スタッフの人柄の良さ
- 作業スピードや柔軟性
- 仕分け・捜索の丁寧さ
- 見積もりの正確性
上記は、遺品整理の優良業者に当てはまる特徴なので、外さずに確認したいポイントです。
また、同じ評価が複数の利用者から寄せられているか、悪い口コミに対して誠実に対応しているかもチェックしましょう。ポジティブ・ネガティブ、両方の口コミを確認することで、「どんな作業が得意なのか」「どの部分に注意が必要なのか」が見えてきます。
悪徳遺品整理業者を見抜くポイント

遺品整理業者を選ぶ際にネックなのが、悪徳業者の存在です。
悪徳業者を見抜くポイントを以下の表にまとめたので参考にしてください。
| 極端に安い見積もり | 費用の安さで依頼者を釣り上げ、作業時に不当請求をするリスクが考えられる |
|---|---|
| 現地見積もり無しの費用提示 | 遺品整理は遠隔では作業内容や物量が把握しきれないため、正規業者は基本的に現地見積もりから行う |
| 見積もり書の内訳が曖昧 | 見積もり内容を曖昧にすることで、後から理由をつけて追加請求してくるリスクがある |
| 運営会社の実態が不明 | ホームページに会社情報が載っていない場合は、トラブル時に証拠隠滅を図ろうとしている可能性がある |
費用相場と業者選びの方法まとめ
間取り別の費用相場はあくまで参考で、最終的な費用は「遺品の量」「遺品の種類」「オプションの有無」「周辺の環境」によって決まります。
そして、業者選びは費用だけでなく、「担当者の対応」「サービスの充実度」「クチコミの中身」を比較することがポイントです。
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